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(5)議題5:衝突防止システム、機上交通状況表示システム及び空港ターミナル運用支援のような将来のATM概念の検証
?ADSPにおいては、将来のATMに関するシステム開発に必要とされる運用要件とともに、ATM概念についての考察を下記のとおり行ってきた。
*空対地データリンク及び地上自動化システムにより支援さるシステムと位置づけられ、全ての空域における航空機間の衝突防止システムの機能向上
*全ての空域におけるパイロットに対する交通状況表示機能の向上−機上交通状況表示
*最新の滑走路使用状況及び空港運用状況の提供など、ターミナル空域における運用を支援するシステムの向上−TOS(Terminal Operational Support)
*管制官等の配置されていない空港における滑走路灯火などの空港諸施設の空対地ダウンリンク・メッセージによる遠隔操作−AFC(Airport Facilities Control)
?議題5に関する勧告として下記のとおり採択した。
*ICAOは、機上交通状況表示システムや機上における管制間隔確認システムの使用に関する運用要件を策定するパネルを割り当てること。
(6)議題6:今後の作業計画
?全世界的協力体制を促進するために、ADSを含むATMデータリンクの開発を注視すること。
?ATSにおけるADS及びその他のデータリンクの使用に関するSARPs、方式及びガイダンス・マテリアルを必要に応じて改定すること。
?通信性能要件(RCP)の概念を策定すること。
?ATMデータリンク及び地上システム間のデータ交換に関する連用要件を策定すること。
(下記事項を含む)
*データ処理及び表示について
*空港面移動に関する管制について
*機上交通状況表示システム及び機上における管制間隔確認システムについて
?ADSを含むATMデータリンクがATSに対して与える効果について幅広く検証すること。
?今後の日程(予定)

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3.1.1.4.5 おわりに
ADSPでは、第1回から今回の第4回パネル会議及び各パネル会議の間に年2〜3回のペースで開催されたワーキング・グループ会議での検討を経て、今回で当初の目的をほぼ達成することができたわけです。しかしながら、昨今の航空工業界における新ATMシステムの開発状況の

 

 

 

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